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【6】入社翌年から修業の旅 貴千専務・小松唯稔

2024/03/30 08:30

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懐石料理店の料理長からいただいた直筆の色紙。「一食一会(いちじきいちえ)」「招福」と書かれている。修業の最後には両親を招いた食事会を催してくれた。下はその時のお品書き

 貴千に入社した翌年に修業の旅が始まった。その時には私の中で覚悟ができており、一切の躊躇(ちゅうちょ)はなかった。父の中では私を修業に送り出す構想はずっと前から出来上がっていた様子で、当社の取引先の紹介や父がかつて修業した店を選んだ。私が28歳の時だった。 最初に訪れたのは千葉県の懐石料理店。京都出身の料理長は「現代の名工」に選ばれるほどの腕前で、著名人もよく来店した。私の指導役は当時20歳の見習...

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