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福島・土湯温泉、アートで発信 26年4月~6月に芸術祭

2025/04/15 09:05

 アート作品を温泉街に展示する芸術祭が来年4月10日~6月30日、福島市の土湯温泉街で開かれる。大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」や東日本大震災から15年の節目に温泉の魅力や可能性をアートで表現し、伝統文化を発信する。

 14日、主催する土湯温泉観光協会とアーティストらでつくる実行委員会が発表した。芸術祭は2013年以来2度目の開催。名称は「つちゆ芸術万華郷~土湯アラフドアートアゲイン」で、アラフドは方言で「新雪を踏み固め新しい道をつくる」を意味する。

 出演アーティストの第1弾として、土湯伝統こけし工人の阿部国敏さんら国内外で活躍する5人と2団体が発表された。平面や立体、映像作品を主に温泉街の土産物店など室内に展示する。

 今年6月から「光・水・こけし」をテーマにデジタルアート作品を公募するほか、北海道大など外部との連携で作品も制作する。

 佐久間輝実行委員長は「アートを通じた温泉やこけし文化との融合で生まれる新たな伝統を見に足を運んでほしい」、総合ディレクターのユミソンさんは「芸術祭での営みが温泉街の将来につながることを願う」と期待を込めた。

 実行委は芸術祭に協賛する個人や企業を募集している。問い合わせは同協会(電話024・595・2217)へ。

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