第85回ジャパン・フード・セレクションの食品・飲料部門で最高賞のグランプリを受賞したおびすや(相馬市)の久田則雄さんと幸枝さん夫妻は24日、県庁を訪れ、内堀雅雄知事に受賞の喜びを語った。
日本フードアナリスト協会の主催で、久田さん夫妻は松川浦産の青ノリに唐辛子を加えた商品「ピリカラ青のり佃煮(つくだに)」を出品した。上質な素材を感じてもらうため保存料は使用しておらず、食感や風味の良さ、程よい辛さなどが評価された。
則雄さんは、東日本大震災の津波被害で製造が途絶えていた青ノリの佃煮を、10年余りを経て復活させた経緯に触れ「一度は失った味が復活し、皆さんにおいしいと言ってもらえてうれしい」と笑顔を見せた。幸枝さんは「うちの味が認められたことがすごく誇らしい」と喜びをにじませた。
試食した内堀知事は「青ノリの風味がふわっと香り、そこに追いかけてくる辛みがおいしい。多くの人に食べて笑顔になってほしい」と太鼓判を押した。価格は1個220グラム入りで680円。おびすやのホームページなどから購入できる。