食を通じた地域活性化をテーマに鏡石町地域おこし協力隊を務めた小柳比呂さん(27)=須賀川市出身、拓未さん(26)夫妻は3月末で任期を終えた。活動期間中にオープンした、町産食材を使った地産地消レストラン「poco a poco(ポコ・ア・ポコ)」は引き続き運営する。
小柳さん夫妻は2022年1月に町の地域おこし協力隊として着任。「料理でまちづくり」を掲げて岩瀬農高や郡山女子大付高の生徒らと地元特産品を使った6次化商品を開発したり、親子料理教室を開いたりした。町内の空き店舗を自身で改修して開店したレストランでは、旬の地元産食材をふんだんに使った料理を提供し、人気を集めている。今後は店のメニューを増やし、地元産食材の魅力を発信し続ける考えだ。
小柳さん夫妻は3月下旬に町内で活動報告会を開き、木賊正男町長をはじめ、町民ら約30人を前に約3年間の活動を振り返った。2人は「たくさんの出会い、縁に恵まれた。店を長く続けられるよう頑張っていきたい」と力を込めた。