日本原子力研究開発機構(JAEA)福島廃炉安全工学研究所は5日、大熊町の産業交流施設「CREVA(クレバ)おおくま」内の情報発信スペース「JAEAアナリシスラボ」で工作体験イベントを開催した。東京電力福島第1原発事故の廃炉作業で用いられている分析方法「クロマトグラフィー」を使ったイベントで、訪れた人が楽しみながら分析研究について理解を深めた。イベントは6日まで。
クロマトグラフィーは物質の吸着力の違いを利用し、混ざり合ったものを分離する分析方法。廃炉作業で生じた汚染水の処理作業などに用いられる。分析方法についてさまざまな人に知ってもらおうと、同スペースが3月に整備されてから初めて開催した。
イベントでは訪れた人がクロマトグラフィーを用いて水性ペンのインクを紙と水で分離させ、虹色のしおりを作る体験をした。
6日は午前10時~午後4時。参加無料。問い合わせは同スペース(0240・23・6227)へ。