浪江町伝統の大堀相馬焼を継承する窯元の一つ「陶吉郎窯」の陶芸家近藤賢さん(45)は、全国の伝統工芸職人らと工芸ブランドを手がける菊地耀仁(てるひと)さんと共に新ブランド「TAKASHI KONDO」を発足させた。22~30日、いわき市四倉町のいわき工房で記念の作品発表会を開く。
近藤さんは菊地さんからの誘いをきっかけに約2年前から準備を進め、今春にブランドを設立した。菊地さんは、メディアを通して近藤さんの作品に興味を持ったという。
第1弾のコンセプトは平安時代に神前の祭壇などに置かれた素焼きの器「KAHARAKE(瓦笥(かはらけ))」。白を基調に、日本の伝統美と造形美を掛け合わせた約30種類の器や花瓶、オブジェなどをブランドのホームページで販売している。
いわき工房でブランドの作品をお披露目するのは初めて。近藤さんは「誰かと一緒に作陶するのは初めての試み。今まで見たことのない作品を楽しめると思う」と意欲を見せる。
時間は午前10時~午後6時。作品は受注生産で、会場で注文を受け付ける。問い合わせは大堀相馬焼陶吉郎窯の公式ウェブサイトの問い合わせフォームへ。