歌手の林部智史さんが24日に新アルバム「縁(えにし)」を発売する。同時に全国ツアーも開始し、県内では10月に郡山で公演する。来年のデビュー10周年、そしてその先へと未来を見据える林部さんに思いを聞いた。
2年ぶりのオリジナルアルバムとなる「縁」は、昨年発売したカバーアルバム「カタリベ ~愛のエクラン~」でカバーした楽曲の作家陣が、林部さんのために新たに書き下ろした曲を収録している。加藤登紀子さん、因幡晃さん、堀内孝雄さん、丸山圭子さん、南こうせつさんら、そうそうたる顔ぶれだ。「加藤登紀子さんとは何げない会話から歌詞のストーリーを決めていった。南こうせつさんは、できた楽曲を『こんな感じでどう?』とギターで聴かせてくれた。貴重な体験ができました」
アルバムの最後には、自身が作詞作曲した「遥か」を収録。「曲を書いてくださった先輩方への尊敬や感謝を込めて作りました」
6月には先行シングル「ひまわり」(作詞・阿木燿子、作曲・宇崎竜童)をリリースし、こちらもアルバムに収録される。「阿木さんと宇崎さんに”究極の愛の歌を作ってください”とお願いしました」と話すこの曲は、最愛の人との別れを経験しながらも、悲しみを乗り越えようとする心情を歌い上げる。アルバムタイトルの「縁」は、この曲の歌詞に使われていた言葉だという。
今月末にはアルバムと連動した全国ツアーが始まる。「ステージでは『縁』の収録曲を中心に、愛の歌をテーマに披露したい。初心に返り、来年2月の10周年につなげられるツアーにしたい」と決意を新たにする。
郡山公演は10月5日。「久しぶりの福島県でのコンサート、僕自身も楽しみにしています。曲を作ってくださった大先輩との縁、そして、来てくださる皆さんとの縁を大切にしながら歌いたいと思います。ぜひ遊びに来てください」
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林部智史コンサートツアー2025秋~愛させてくれてありがとう~ 10月5日、午後4時30分開演。けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター)大ホール。全席指定8800円。チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスなどで販売中。問い合わせはキョードー東北(電話022・217・7788、平日午後1時~同4時、土曜午前10時~正午)