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サップヨガで西郷の魅力発信 インストラクター・遠藤さん「自然の美しさ広めたい」

2025/09/19 08:45

サップヨガで「西郷の川のきれいさ、自然の美しさなど、福島の良さを広めていきたい」と意気込む遠藤さん

 西郷村のヨガインストラクター遠藤早織さん(49)は、水上でボードに乗って行う「サップヨガ」の普及活動に取り組んでいる。自ら企画した講習会を7月から同村などで始動させ、講師としてその魅力を伝えている。遠藤さんは「西郷の川のきれいさ、自然の美しさなど、福島の良さを広めていきたい」と意気込む。

 講習会は同村のキャンプ場「245瀞(ニシゴートロ)」などで開催しており、参加者が阿武隈川の清流で緑豊かな景色を楽しみながら、ボート上で体を思い思いに動かす。これまで約30人が参加。遠藤さんは「水に揺られ、不思議な感覚。癒やしのひとときを過ごせる」とサップヨガの魅力を語る。今後は村民プールなどで講習会を続ける予定。

 ヨガインストラクターを始める前は、白河市や西郷村で看護師として働いていた遠藤さん。2020年ごろ、新型コロナウイルス感染症の流行で病棟の患者が感染、体調を悪化させて亡くなってしまう場面に立ち会った。人の命と関わる中で「看護師として定年を迎え、自分が死ぬ時に後悔しないか」と人生について見つめ直すようになった。

 同時期にヨガと出合った。趣味が高じて資格を取得し、サップヨガにも挑戦した。沖縄県の美しい海に囲まれながら体を動かすことに魅了された。本県でも同じように体験できる環境を探し、西郷村の245瀞内に流れる阿武隈川の源流を見つけた。「すてきな場所は近場にあった」とほほ笑む。

 遠藤さんは11月、女性の内面や社会で強く生きる姿勢などの「美」に焦点を当てた「ビューティージャパン」コンテストの全国大会に東北代表として出場する。コンテストでは、サップヨガを通じて本県や西郷村の魅力を発信するつもりで「少しでも地域貢献につながれば」と力を込めた。

 サップヨガ講習会などの詳細はインスタグラムのアカウント(@sao.bhakti_yoga_ring)から。

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