いわき市出身の世界的指揮者で「炎のマエストロ」として知られる小林研一郎さんは20日、矢祭町の矢祭小を訪れ、同校の開校10周年記念コンサートでタクトを振るった。
同校は2016年、町内の5つの小学校が統合して誕生。その際、小林さんが校歌を作詞・作曲した。この縁があって、今回のコンサートが開催された。
フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団のほか、小林さんの妹でソプラノ声楽家の一ノ関佑子さんや、ピアニストの岩下真麻さんが出演した。コンサートでは、ベートーベンの交響曲第5番ハ短調作品67「運命」より第一楽章などが演奏された。児童たちは小林さんの指揮によって団員たちが生み出す美しい音色に聞き入っていた。小林さんによる校歌の指導や指揮者の役割の説明なども行われた。