「尾木ママ」の愛称で知られる法政大名誉教授で教育評論家の尾木直樹さんが石川町の八幡屋で講演し、子どもと大人が居心地良く暮らせる地域社会づくりについて解説した。
尾木さんは、情報化社会の進展や新型コロナウイルス禍に伴い、子どもの育つ環境が変わりつつあるとの見解を示した。その上で、自己肯定感を高めてウェルビーイング(心身と社会的な健康)を求める生き方の重要性を指摘した。
子育てで子どもの意見や考えに寄り添う大切さを強調。「叱る時は『どうしたの』と理由を聞いて共感し、相づちを打ってほしい。子どもは話を聞いてもらえて元気になる」と語った。
講演会は9月28日、町合併70周年を記念して町と町教委が主催。町民や高校生ら約300人が聴講した。