13日午前2時15分ごろ、会津美里町八木沢字福泉寺の福泉寺で「外から物音がする」と住職(61)から会津若松署会津美里分庁舎に通報があった。境内にある薬師堂の外壁が壊され、爪で引っかかれた痕があったことから、分庁舎はクマによる被害とみている。
住職によると、板張りの外壁が引き剥がされたように壊されており、内部にはニホンミツバチの巣があった。住職は「寝ていたら『ダンダン、ベキ』という物音が聞こえた。音は5分ほど続いたので、とても怖かった」と振り返った。
薬師堂は2月の記録的な大雪で屋根が破損し、9月中旬に修繕を終えたばかりだったという。住職は「今年は受難の年だ。お薬師さんが、人への被害を肩代わりしてくださっていると思いたい」と話した。
現場は町役場から西北西に約1.7キロの地点にある集落。分庁舎はパトカーで現場周辺を警戒している。