NHKで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」に出演している俳優の寺田心さんと井上祐貴さんは19日、福島県白河市で開かれたトークショー「W(ダブル)定信 白河に里帰り」に出演した。2人は役を演じた松平定信ゆかりの地で撮影秘話などを語った。
ドラマで寺田さんは、後の白河藩主で老中となる松平定信の少年期の田安賢丸(まさまる)役を、井上さんは大人になった松平定信役を演じている。
寺田さんはクランクインの日が16歳の誕生日で、緊張する中、重要な場面を撮影したという。松平定信が登場している各シーンを振り返りながら「冷静で淡々としていると思ったが、曲げられないものを曲げられそうになると感情的になる」と印象を語った。
井上さんは撮影で白河市を訪れたことがあるといい「(白河ラーメンの店に)3軒立ち寄り、べらぼうに食べた。おいしく、また食べたい」と笑顔を見せた。
トークショーでは市内の児童が登壇し、白河藩主としての松平定信の功績を発表した。
ドラマ制作統括の藤並英樹さんも登壇。ドラマの脚本を手がけた森下佳子さんがメッセージを寄せ、松平定信を主人公の敵役に描いたことをわびた。その上で「うまくいった施策など、べらぼうで描ききれなかった部分を皆さんの力で触れ回ってくれるとうれしい」と思いを託した。
トークショーはNHK福島放送局、市の主催。