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日本文化を広く伝えてほしい…福島・偕楽亭の部材活用、立礼席の道具製作

2025/10/22 09:05

完成した立礼席を前に「日本文化を広く伝えてほしい」と話した高橋社長(中央)

 福島市の総合建設業イタクラは、今年1月に閉館、解体された福島市の茶室「偕楽亭」の部材を活用し、椅子に座って茶をたてる「立礼(りゅうれい)席」の道具を製作した。20日、同社でお披露目され、偕楽亭の移築を目指す市民団体「WABUNKAふくしま」に引き渡された。

 同団体は市から解体後の部材を譲り受けており、移動式の茶室を造ることを目指している。イタクラは地域貢献の一環として、無償で部材を使用した椅子や茶釜を製作した。イタクラの高橋真一社長は「日本文化を広く伝えてほしい」と期待を込めた。赤塚礼子副代表は「偕楽亭の歴史を語り継ぎ、多くの人に興味を持ってほしい」と述べた。

 立礼席にニスを塗る仕上げの工程は26日、同市のあんざい果樹園で開かれる「ガーデンマルシェ」で行われ、完成する。部材はこのほか、ほかの企業などの協力を得て、茶道具箱や紙芝居の枠に生まれ変わる予定。

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