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「水素ドローン」開発促進 茨城の企業、浪江に研究所完成

2025/10/26 08:15

水素燃料のドローン(手前)について吉田町長に説明する五十嵐社長(右)

 電気通信工事などを手がけるイガラシ綜業(茨城県日立市)が、浪江町に整備していた水素燃料ドローンの研究開発拠点「福島浪江研究所」が完成した。25日、現地で式典が行われ、関係者が地元事業者との連携や高性能水素ドローンの開発促進に期待した。

 常磐道浪江インターチェンジ近くに事務所、屋内飛行の実験棟、作業棟の3棟を建設した。研究所は来年から本格稼働する見通しで、地元から5~10人の雇用を予定する。非破壊検査で使用するドローンの動力を水素にして、長時間の飛行を可能にするための研究などに取り組む。

 式典で五十嵐則夫社長は「浪江町と共に歩むことに誇りと責任を感じている。開発したドローンを町の暮らしのために生かしていく」とあいさつした。吉田栄光町長は「町内でもドローンを活用したビジネスが生まれつつあり、企業間連携などを期待したい」と祝辞を述べた。約80人が出席し、研究所の各施設を見学。実験棟では水素燃料のドローンが披露された。

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