会津若松市が進める県立病院跡地の利活用整備を巡り、市は26日、同市の会津稽古堂でタウンミーティングを開き、公共施設の概要を発表した。子どもの屋内遊び場機能としてプレイルームのほか、プロジェクターを活用したデジタルルームを設ける方針。施設には飲食・休憩コーナーや中学、高校生向けの学習スペースを設け、多世代が利用できる空間を確保する。
プレイルームは会津にちなんだ多様な遊び場を展開。デジタルルームはクリエイティブラボ(自学・学習スペース)と連携し、プロジェクターで壁と床に映像を投影する。オープンスペース・飲食休憩コーナーには、Wi―Fi(ワイファイ)や電源席を完備。休憩スペースに本棚を設置する。
施設の延べ床面積は約2100平方メートルで1階建て。駐車場は約200台分のスペースを確保する。利用料金は施設や駐車場の利用が原則無料、乳幼児の一時預かり事業は有料で検討している。利用開始は2028年5月の予定。
市民と意見交換
タウンミーティングには約30人が参加。室井照平市長が公共施設の概要を発表した。JR会津若松駅前都市基盤整備の基本計画案についても説明した。
意見交換では、市民から公共施設について「中学、高校生向けの学習スペースや休憩スペースを広くしてほしい」などの要望があった。駅前都市基盤整備には、地下歩道の改良を求める意見が寄せられ、市の担当者は「現在の地下歩道は建設年月が古い。バリアフリーの対応が必要だと思っている」と答えた。
