プロ野球のドラフト会議で楽天から4位指名を受けた学法石川高の大栄利哉捕手(3年)は15日、県内で球団との入団交渉に臨み、契約に基本合意した。契約金は3500万円、年俸は550万円(金額はいずれも推定)。背番号は12月上旬に仙台市で開かれる入団会見で発表される見通し。
交渉には楽天の愛敬(あいきょう)尚史スカウト部長と担当スカウトの近藤弘樹氏が訪れた。大栄は合意後、報道陣の取材に応じ「期待されている実感が深まった。プロの環境に慣れて期待に応えたい」と抱負を語った。
現在は打力強化に力を入れ、1日最低500回の素振りや打撃練習に励んでいる。「森友哉選手(オリックス)のような打てる捕手を目指す。けがをせず動ける体をつくりたい」と強調した。近藤氏は「契約できてほっとしている。ファンに愛される選手に育ってほしい」と期待を寄せた。
大栄はいわき市出身。178センチ、85キロの右投げ左打ちで、二塁送球1・8秒台の強肩と広角に長打を放てる打力を持ち味とする。
