安積疏水などの整備に携わり「日本三大疏水の父」と呼ばれる「南一郎平(みなみ・いちろべい)」をテーマにしたNHK朝ドラの誘致活動に取り組む大分県宇佐市の誘致推進協議会員らは20日、福島県郡山市役所を訪れ、郡山市や安積疏水土地改良区に協力を求めた。
南一郎平は1836年に島原藩領金屋村(現宇佐市)に生まれ、広瀬井路と呼ばれるかんがい用水路の完成に尽力。日本三大疏水とされる安積疏水、那須疏水、琵琶湖疏水など各地の水利事業に生涯をささげた。安積疏水では調査段階から関わり、工事監督にも従事したという。
同協議会の岡崎憲一郎会長は「(南は)安積疏水に深く関わりのある人物。ドラマ化の際には郡山市の地方創生にも大きく貢献できる」と説明。安積疏水土地改良区の国分周司理事長、椎根健雄市長に来年の「日本三大疏水と南一郎平フォーラム」を、郡山で開催できるよう検討を求めた。
