会津若松市のパチンコ店で強盗を装った男らに多額の現金が盗まれた事件で、会津若松署に組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで再逮捕された東京都豊島区、会社役員の男(25)=窃盗と建造物侵入の罪で起訴=らが「ポケモンカード」などのトレーディングカードの取引を装ってマネーロンダリング(資金洗浄)をしていたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、男は実際にトレーディングカードの買い取りや販売を営んでいた。男は、同容疑で逮捕された男3人に盗んだ現金の一部を手渡し男の会社名義の口座に入金させた。この際、入金を正当な事業収入に見せかけるため、トレーディングカードの売買名目の架空の請求書を複数枚作成していたという。男3人は資金洗浄に加わることで、一定の報酬を得ていたとみられる。
川崎の24歳男を起訴
事件を巡り、地検会津若松支部は21日、窃盗と建造物侵入の罪で川崎市、無職の男(24)を起訴した。また、同支部は同日、いずれも処分保留で釈放となっていた埼玉県春日部市、会社員の男性(21)=盗品等運搬の疑いで逮捕=と、東京都豊島区、無職の男性(19)=盗みと建造物侵入の疑いで逮捕=を、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
地検は理由について「運搬したものが盗品であるとの認識があったことや、事前の共謀を認めることができなかった」としている。
