福島市飯坂町の菊田透果樹園と舛七酒店がリンゴの受粉樹「メイポール」の実を活用し共同開発した「林檎(りんご)ワイン」が11月28日、発売となった。4年目の取り組みで、フルーティーで香りが良く、女性にも喜ばれそうなワインに仕上がった。限定100本で、同酒店でのみ扱っている。
受粉樹は、自家受粉できない品種の受粉を助けるために植えられる。実は小さくて酸味が強く、生食用には向かないため、同果樹園でも廃棄していた。実を何とか活用して特産品を開発しようと試験醸造を続け、「つがる」とブレンドして新しいワインを完成させた。
二本松市のふくしま農家の夢ワインが醸造している。
同果樹園の園主・菊田透さん(74)によると、今年は例年より色が濃くて香りが良く、適度な酸味が楽しめるという。ラベルには、吾妻連峰をバックにした、同果樹園のメイポールの花を配した。
720ミリリットル入り1750円。菊田さんは「ピザやチキンにも合う。クリスマスに家族で楽しむのもいいのでは」とPRし、同酒店の店主・佐藤裕美さんは「リンゴの酸味も感じられ、すっきり飲みやすい」と話している。問い合わせは同酒店(電話024・542・2027)へ。
