桑折町は町内の小中学校5校を統合し、2030年ごろの開校を目標に義務教育学校を新設する。3日に開会した12月議会で、高橋宣博町長が説明した。
児童生徒数の減少を受けた対応で、醸芳中敷地内への新設を前提としており、現校舎の活用を検討している。町は年明け以降、義務教育学校に関する住民説明会を開く予定という。
児童生徒数の減少を受け昨年に発足した「町小・中学校あり方検討委員会」は今年10月、小学校の統合などを盛り込んだ提言書を町教委に提出。町教委が昨年12月に保護者らに実施したアンケートでは、学校統合に賛成する回答が約7割を占めていた。
町教委は提言書やアンケート結果などを踏まえ、11月の総合教育会議で、高橋町長に義務教育学校を設置する基本方針を提示。高橋町長が最終判断した。
町によると、町内の児童生徒数は11月1日時点で、醸芳小が274人、睦合小が32人、半田醸芳小が88人、伊達崎小が84人、醸芳中が241人の計719人。
