政府は2日、男女共同参画会議を首相官邸で開き、女性活躍や男女共同参画の重点方針「女性版骨太の方針2025」の原案を示した。女性の起業支援と中小企業での管理職登用を地方で進めるのが柱。更年期障害など健康課題と仕事との両立支援も企業に促す。
原案では、地方から大都市への女性流出を防ぐため「『女性にも選ばれる地方』を実現することが急務」と明記。起業の後押しや中小企業の柔軟な働き方推進に取り組む。月内に決定し、経済財政運営の指針「骨太方針」に反映させる。
支援の具体策として、各地の「男女共同参画センター」を拠点に、女性起業家によるセミナーや、学校で出前講座を開くことなどを挙げた。
地方の中小企業には、男女間賃金格差の要因分析や女性管理職登用の相談、助言を行い、女性の待遇改善を目指す。地域に残る固定的な性別役割分担意識の解消に向けた啓発活動も進める。
生理や更年期障害などに伴う体調不良を理由とした離職を防ぐために、企業の健康診断、相談事業を活用する。