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ロシア、新たな東部州侵攻主張 占領拡大、ウクライナ否定

2025/06/09 05:19

 7日、ロシアの空爆を受けるウクライナ東部ハルキウの住宅街(AP=共同)

 【モスクワ、キーウ共同】ロシア国防省は8日、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州の西端を越え、東部ドニプロペトロウスク州の領内に入り攻勢を続けていると発表した。事実であれば、同州への侵入は2022年2月の全面侵攻以降で初とみられる。ウクライナ軍参謀本部は8日、現時点でのロシア軍の侵入を否定した。

 一方でウクライナ軍関係者は、ドネツク州のロシア軍はドニプロペトロウスク州の州境まで約650メートルに迫り、さらに進軍していると説明した。米国が仲介する停戦交渉が進まない中、ロシアは占領地拡大を急ぎ、ウクライナは守勢に立たされている。

 ゼレンスキー大統領は8日「一部の前線の状況は非常に困難だ」と訴えた。

 ロシアが到達を主張する州境は、ロシア軍が掌握を目指すドネツク州の要衝ポクロウシクに近い。ウクライナ政府高官は、ロシア軍がこの地域で攻勢を強めて早期にポクロウシクを掌握し、秋までのドネツク州完全制圧を目指しているとの見方を示した。

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