「若い世代の交流に期待」　陛下、モンゴル訪問前会見

　天皇陛下は２日、６日からのモンゴル公式訪問を前に、皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見された。「わが国とモンゴルとの間に培われてきた交流の歴史に思いをはせたい」とした上で、訪問を契機として「特に若い世代の人々の交流が一層活発になり、友好親善関係がさらに深まっていくことを期待している」と述べた。

　モンゴルでは戦後の旧ソ連による日本人抑留で１７００人以上が死亡した。滞在中、陛下は皇后さまと共に首都ウランバートル郊外の慰霊碑を訪れ、供花する。「心ならずも故郷から遠く離れた地で亡くなられた方々を慰霊し、ご苦労に思いを致したい」と語った。

　訪問は７泊８日の日程で、歓迎式典やフレルスフ大統領夫妻主催の晩さん会に臨み、１３日に帰国する。

　陛下は皇太子時代の２００７年、モンゴルを訪問している。