静岡市は28日、葵区の林道でのり面が崩落し孤立していた登山者ら計21人が同日、迂回ルートを利用して下山したと明らかにした。負傷者や体調不良を訴える人はいないという。26、27日の下山者と合わせ計305人となった。
市によると、崩落は25日に確認された。林道脇の斜面が長さ約60メートル、高さ約90メートルにわたって崩れ、土砂約350立方メートルが幅4メートルほどの道をふさいだ。山荘の「椹島ロッヂ」に宿泊していた登山者やリニア中央新幹線の工事関係者らが孤立状態となっていた。
市は29、30日でのり面の崩落防止工事や防護柵の設置を行い、31日朝に林道の通行可否を判断する予定。