エレベーター大手フジテックは30日、スウェーデンの投資ファンド「EQT」による買収を受け入れると発表した。株式公開買い付け(TOB)実施に賛同する。創業家とアクティビスト(物言う株主)が対立し、ガバナンス(企業統治)を巡る混乱が続いており、EQT傘下で混乱の収束と新たな成長を目指す。
フジテックを巡っては、大株主の香港投資ファンド「オアシス・マネジメント」が創業家出身で元会長の内山高一氏らへの便宜供与問題を指摘。2023年2月の臨時株主総会でオアシスが推薦した社外取締役4人が選ばれ、内山氏は3月に会長職を解かれていた。