全国知事会長に3日就任した阿部守一長野県知事が東京都内で記者会見し、人口の少ない隣接県を統合する参院選の「合区」の問題点を議論する研究会を新設すると表明した。来年中に知事会としての総意をまとめる。
合区は「1票の格差」是正のために導入。阿部氏は「地域の声を反映する国会議員が少なくなると非常に大きな問題だ」と指摘し、解消すべきだとの考えを示した。人口減少による合区増加の懸念もあるとした。
研究会は被選挙権年齢引き下げや、国会に地方の意見を反映する仕組みづくり、統一地方選の在り方も議題とする。
任期は2年。重点課題として、人口減少対策やジェンダー平等の推進に取り組むと表明した。