厚生労働省は3日、2024年度に職場で雇用主や上司から虐待が認められた障害者は、前年度比14・3%減の652人だったと発表した。減少は4年ぶり。虐待の種類別では、給与不払いなどの経済的虐待が584人(前年度比75人減)で最多だった。同省は「引き続き事業所に対し、虐待防止の周知に努める」としている。
他に、暴言や差別的な言動による心理的虐待が67人、身体的虐待が21人だった。同じ人に対し複数種類の虐待が認められた場合は、それぞれ1人分として計上している。
通報や届け出があったのは1593事業所の1827人。各地の労働局などが立ち入り調査などを経て虐待を認定した。