オーストラリアのマールズ副首相兼国防相は5日、東京都内で共同通信の単独インタビューに応じた。インド太平洋地域で覇権主義的な行動を重ねる中国を念頭に日豪で地域の「平和と安定」を守らなければならないと強調。共同訓練や防衛分野での連携強化を図り、日本との防衛協力を「さらなる高みに引き上げる」と意欲を示した。
オーストラリア政府は8月、海軍の新型艦導入計画で海上自衛隊の最新鋭艦「FFM」(もがみ型)の能力向上型の採用を決定した。マールズ氏は性能と「費用対効果」を重視したとし、開発を手がける三菱重工業と近く交渉を始めると表明。日本側が官民一丸となって売り込んだことを挙げ、2026年初めの最終契約と29年の納入開始に「非常に自信がある」と期待を寄せた。
マールズ氏は日豪の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)のため来日した。(共同)