【パリ共同】フランスのマクロン大統領は9日、バイル首相率いる内閣が同日総辞職したことを受け、国防相で側近のセバスチャン・ルコルニュ氏(39)を新首相に任命した。昨年6~7月の国民議会(下院)総選挙で与党が少数派となって以降、1年以上続く政治混乱の収束を図る。ルコルニュ氏は10日にバイル氏から首相職を引き継ぐ。
ルコルニュ氏は過去2年足らずで5人目の首相となる。2026年予算案の成立が喫緊の課題で、議会の各勢力と協議し合意を目指す困難な役割を担うことになる。ルコルニュ氏はX(旧ツイッター)で「任命してくれたマクロン氏の信頼に感謝する」と述べた。