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夏の山岳遭難は過去最多808件 死者・行方不明者54人、警察庁

2025/09/16 17:57

 警察庁などが入る合同庁舎

 7月と8月に全国で起きた山岳遭難は808件(前年同期比148件増)、遭難者は917人(同181人増)で、いずれも統計がある1968年以降で最多だったことが16日、警察庁のまとめで分かった。遭難者のうち、死者・行方不明者は計54人(同2人増)、負傷者は409人(同84人増)だった。

 都道府県別の遭難件数は長野が143件で最も多く、富山が90件、山梨51件と続いた。遭難者は50~70代が全体の約60%を占め、要因別では「転倒」が約23%で最も多く、次いで「道迷い」が約18%、熱中症や高山病などを発症する「病気」が約15%だった。

 同庁は天候や体力の面で無理な計画を立てたことによる遭難が多数発生しているとして「気象条件や体力、経験に見合った山を選択し、余裕ある日程と十分な装備で安全な登山計画を立ててほしい」と促している。

 7、8月に発生した海や河川での水難事故は446件(同42件減)。都道府県別では沖縄の33件が最多で、次いで兵庫27件、東京、神奈川、岐阜がいずれも26件だった。

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