広島市の安佐動物公園は16日、国内で初めて誕生したマルミミゾウの子ども(雄)を報道公開した。絶滅の恐れがあるが、8月に母親の「メイ」(推定26歳)が出産。順調に成長し、特徴である丸い耳を動かしながら元気よく走り回っていた。17日から一般公開し、愛称も募集する。
国内でのマルミミゾウの飼育は同園のみ。園によると、子どもは体重113キロ、体高88センチ。展示場の中で泥遊びをしたり、鼻を器用に使って木の葉で遊んだりしていた。母親の乳を吸う姿も見られた。
園は3年前から本格的に繁殖に取り組み、山口県の動物園から雄の「ダイ」(推定26歳)を受け入れ、昨年妊娠が判明した。