中野洋昌国土交通相は22日、滑走路の新増設工事が進められ「第2の開港」を目指す成田空港を視察した。1978年の開港を巡る建設反対闘争の歴史を展示する「成田空港 空と大地の歴史館」(千葉県芝山町)を訪れたほか、空港内で問題となっている白タク行為やハイヤーによる悪質な客引きの実態調査の様子などを見て回った。
国交省によると、現職の国交相が歴史館を訪問するのは初めて。成田国際空港会社幹部の案内で約20分間、過激派が加わった地元農家らと国との闘争や、地域と空港が共生の道を歩む契機となった1990年代の公開討議の歴史などを神妙な面持ちで見学した。