自民党総裁選立候補者による22日の所見発表演説会では、石破茂首相(党総裁)との距離感が鮮明となった。ねぎらいの言葉を寄せたのは、5氏のうち小泉進次郎農相のみ。林芳正官房長官は石破政権を継承する姿勢を示したが、残る3氏は首相に言及しなかった。首相は演説会に出席していない。
小泉氏は演説冒頭で「少数与党で厳しい政治環境の中でも、丁寧な国会運営と野党との対話を通じ、政治を前に進めた石破首相に心から敬意を表したい」と発言した。岸田、石破両政権で官房長官を担った林氏は「中枢にいた者の責任を感じながらも、逆に経験を生かし、継承の中に変化、革新を求める」と語った。