【ベルリン共同】ドイツのピストリウス国防相は25日、ベルリンで開かれた会議で演説し、宇宙空間で中国やロシアとの対立の危険が増しているとして、2030年までに宇宙安全保障に約350億ユーロ(約6兆円)を支出する考えを示した。
ピストリウス氏はレーダーや望遠鏡、衛星を使って宇宙空間の監視を強化すると表明。「宇宙で防衛力を維持するには抑止力が必要だ」として、攻撃能力の獲得の是非についても議論する必要があるとした。
同氏は、ロシアはドイツ連邦軍が使用している衛星を追跡し、中国も宇宙空間で「ダイナミックな接近作戦を展開している」と指摘した。