日本保守党の河村たかし共同代表(76)=衆院愛知1区=は3日、東京都内で記者会見し、脅迫などの疑いで百田尚樹代表(69)に対する告訴状を2日付で東京地検に提出したと明らかにした。保守党との関係については「近く報告する。中ぶらりんは良くない。しかるべく決断させていただく」と述べ、離党を示唆した。
河村、百田両氏は党運営を巡って対立。4月の会見では、党代表選や党大会の実施を巡って口論に発展した。百田氏は9月、河村氏を共同代表から事実上解任すると通告したが、河村氏は拒否していた。
河村氏は会見で、百田氏の党運営に関し「集権的で仲の良い人だけで固める考え方だ」と批判。全国に政党支部を設立して党勢拡大を目指すべきだと進言してきたとして「手法があまりにも違っていた」と述べた。
告訴状によると、百田氏は4月の会見後に議員会館の一室で、河村氏に向かって右手を振り上げ「俺が殴ったら死ぬぞ」と脅迫。ペットボトルを投げつけて河村氏の業務を妨害したとしている。