JR東日本の大規模再開発で3月に一部先行開業した「高輪ゲートウェイシティ」(東京都港区)は、商業施設などから出る生ごみをエネルギーに変換して街の中で活用している。エネルギーを地産地消する循環型都市を目指す取り組みだ。
JR東の計画によると、ゲートウェイシティ内の高層ビルの地下に設置した処理施設で、生ごみを細かく砕き、微生物による分解を経て1日当たり約760立方メートルのバイオガスを生成する。メタンと二酸化炭素(CO2)が主成分で燃えやすい性質を持つバイオガスを使ってビル屋上の温水ボイラーを動かし、ビル内の「JWマリオット・ホテル東京」での給湯に必要な約1割を賄う。