日本が主導する脱炭素の国際連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の閣僚会合が17日、マレーシアで開かれた。共同声明を採択し、脱炭素の技術開発を促す投融資「トランジションファイナンス(移行金融)」の重要性を確認。米国が気候変動対策を軽視するなど世界で脱炭素への逆風が強まる中、東南アジア各国の事情に応じた取り組み推進で一致した。
日本は会合に合わせ、二酸化炭素(CO2)を回収して地下に貯留する「CCS」事業の実用化に向け、CO2の海外輸送に関する初の2国間協力でマレーシアと合意した。