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三鷹事件再審請求審終了へ 第3次、申し立て遺族死亡

2025/10/20 13:32

 1949年に東京の旧国鉄三鷹駅で無人電車が暴走し6人が死亡した「三鷹事件」で、死刑が確定した竹内景助元死刑囚(病死)の第3次再審請求を申し立てた元死刑囚の長男が死亡していたことが20日、弁護団への取材で分かった。東京高裁が近く審理を終了する公算が大きい。

 再審請求審で東京高裁は今年11月に鉄道設備の専門家の証人尋問を実施する予定だった。弁護団が最近連絡したところ、長男が5月に亡くなっていたことが判明。東京高裁にも伝えたという。

 弁護団によると、長男の他に再審請求をする意思のある遺族がいるのかどうかは不明といい、野嶋真人弁護士は「非常に残念だ。今後については、これから検討する」とした。

 事件では、旧国鉄の人員整理に反対する日本共産党の組織的犯行として10人が起訴されたが、一審判決は唯一党員でなかった元死刑囚を無期懲役、9人を無罪とした。元死刑囚は二審で死刑判決を受け、その後確定した。

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