2022年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判の争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きが21日、奈良地裁(田中伸一裁判長)で開かれた。この日が第9回で、終結した。28日の初公判で殺人罪の起訴内容を認める方針が確認され、地裁は計12人の証人を採用。弁護側証人として被告の母親が出廷する。
地裁によると、検察側7人、弁護側5人の証人尋問を予定。12月18日に結審し、来年1月21日に判決を言い渡す予定だ。
公判で被告は殺人と火薬類取締法違反、建造物損壊の罪を認める一方、銃刀法違反と武器等製造法違反の罪は起訴内容の一部を争う。量刑も争点となる。