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石破茂前首相、早期解散「痛恨」 退任後初の地元鳥取入りで謝意

2025/10/27 12:02

 鳥取県庁で記者会見する石破前首相=27日午前

 石破茂前首相は27日、退任後初めて選挙区のある鳥取県を訪れ、県庁で記者会見した。昨年10月の就任直後に衆院を解散した経緯を巡り「『今すぐ解散を』という与党の要望が強かった。非常に痛恨だった」と回顧。十分な国会論戦がないままの衆院選突入となった点を悔やんだ。在任期間中、地元有権者から受けた支援に謝意を示した。

 解散について「『せめて党首討論を』ということで、時間を80分に延ばすのが精いっぱいだった。与党で政権が成り立っている以上、強い要望にあらがうのは難しかった」と語った。

 戦後80年に合わせた「所感」の発表に触れて「長く務めることが大事ではない。何を実行するかが大事だ」と強調。自身が着用していた眼鏡には度が入っておらず「『見た目が怖くなくなる』と言われたのを信じて着けていた」と明かした。

 今後の政治活動に関しては「首相経験者として、鳥取、山陰が良くなることが新しい日本をつくるんだという思いで取り組みたい」と説明。在職中の鳥取入りは1回だったとした上で「やっぱり地元の言葉で話せるのはええな」と笑顔を浮かべた。

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