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マラソン、温暖化で好記録減に 米研究機関報告、今後20年で

2025/10/28 14:47

 東京マラソンで都庁前を一斉にスタートするランナー=3月、東京都新宿区

 米研究機関クライメート・セントラルは28日、地球温暖化の影響で、世界の主要マラソン大会で好記録を狙える大会が今後20年で減っていくと報告した。今年世界で行われた221大会を分析。全体の9割近い190大会が該当し、東京を含む主要7大会で構成される「ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)」も全て含まれている。

 同団体はトップレベルの「エリート選手」にとって理想的気温は男子4度、女子10度と説明。WMM7大会中、東京は現状でエリート男子が理想的条件で走れる確率が最も高く69%ある。20年後は低下するものの男子57%、女子も85%で、エリート男女とも最も理想的条件の確率が高い大会になるとした。ただ、今年3月の大会は平均気温15・2度で、例年より約8・2度高かったという。

 高速コースとして知られるベルリンも、今年9月の大会は東京と同様、例年より高い気温となり、平均20・7度だった。

 同団体は開始時刻を早めることには一定の効果があるとしつつ、温暖化を抑制することが最も有効な世界的取り組みだと主張している。

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