最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人などの罪で死刑判決が確定した元職員植松聖死刑囚(35)の再審を認めない判断をした。27日付で死刑囚の特別抗告を棄却する決定をし、今回の再審請求の審理が終結した。
植松死刑囚は、重度障害者に関する自身の主張を基に再審開始を求めたが、横浜地裁と東京高裁は「独自の見解であり、再審事由には当たらない」などとして退け、死刑囚が特別抗告していた。
確定判決によると、16年7月26日、入所者の男女を刃物で突き刺すなどして19人を殺害、職員を含む26人に重軽傷を負わせた。
