日本、中国両政府は、31日から韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ、高市早苗首相と中国の習近平国家主席による初会談を31日に実施する方向で調整に入った。複数の政府関係者が29日、明らかにした。両首脳は、日中の共通利益を拡大する「戦略的互恵関係」を推進する方針を確認するとみられる。
首相は日中間に山積する課題や懸案の解決に向け、ハイレベルでの意思疎通を図りたい考え。会談では「建設的かつ安定的な関係」の重要性を共有する見通し。
首相は台湾海峡の平和と安定が必要だと訴え、沖縄県・尖閣諸島周辺を含む東シナ海での中国軍の活動活発化に懸念を伝える構え。拘束された邦人の早期釈放も要求する可能性がある。
