安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第4回公判が4日、奈良地裁で開かれ、検察側証人として出廷した奈良県警の男性警察官の尋問が行われた。警察官は、安倍氏の手前にいた自民党関係者の頭髪が銃撃時に跳ね上がったとして「鉛玉が当たった」と証言。「他の人に当たった可能性は非常に大きかった」と強調した。
警察官は事件後、銃弾の飛んだ方向や周辺の被弾状況の捜査を担当。1回目の銃撃の際に、党関係者の「頭髪が跳ね上がる映像があった」と証言。2回の銃撃でそれぞれ6個の鉛玉が発射され、安倍氏には「5ないし6発」命中したとした。検察側は冒頭陳述で「弾丸2発が命中」としていた。
