自民党が参院選大敗を受けて発信力強化へ本腰を入れ出した。党広報の公式X(旧ツイッター)で幹部の会見映像を全量公開し、書き起こし内容を全文掲載。正確な1次情報を伝える狙いがある。広報本部と選挙対策本部などによる定例会合を設けて連携し、地域に応じた選挙の広報戦略策定や偽情報対策に取り組む。
高市早苗首相(党総裁)は広報本部長に鈴木貴子氏(39)、政調会長に小林鷹之氏(50)を起用。中堅世代の新執行部が中心となって発信力の幅を広げたい考えだ。
鈴木氏は交流サイト(SNS)を活用したデジタル展開に力を入れる。SNSで寄せられた意見を広報態勢に反映させるなど、受け手との関係づくりを模索する。
