札幌市中心部で8日、まとまった雪が降り、路面電車の軌道に積もった雪を掃き飛ばす除雪車両「ササラ電車」が今季初めて出動した。運行する札幌市交通事業振興公社によると、直近の10年間で2番目に早い。
夜明け前の同日午前4時50分ごろ、雪が降りしきる中、市の車両基地から1台が出発。車体の前方に取り付けた竹製ブラシ「ササラ」を回転させ、大きな音を立てながら軌道上の雪を勢いよくはじき飛ばした。気象庁によると、市では午前7時に氷点下2・0度、12センチの積雪を観測した。
市などによると、ササラは細い竹を束ねて円柱状にしたもので、大正時代の技師が鍋や釜を洗う道具をヒントに考案したとされる。
