JR西日本は8日、乗客106人が死亡した2005年の尼崎脱線事故の遺族らに対する説明会を兵庫県宝塚市のホテルで開いた。倉坂昇治社長は終了後に記者会見し、事故車両の保存施設が12月中旬に完成し次第、遺族らのうち希望者を案内すると明らかにした。
大阪府吹田市の同社敷地内に設け、損傷の激しい1~4両目は部品ごとに配置し、5~7両目は連結した状態で展示する。心理的な負担に配慮し、事前に展示の概要を説明したり、建物内の照明を明るくしたりする。
一般には非公開とする一方、他の運輸事業者の安全担当者や、当時救護に当たった警察や消防の関係者には公開する。
