埼玉県加須市で約11年前、面識のない当時40代の女性に性的暴行を加えたとして、強姦致傷とわいせつ目的略取の罪に問われた無職吉岡和伸被告(38)の裁判員裁判で、さいたま地裁は11日、懲役10年(求刑懲役11年)の判決を言い渡した。
佐伯恒治裁判長は性的暴行があったと認定した上で「被害者は11年たった今でもなお、被害を忘れられずに苦しみ続けている。精神的苦痛は甚大だ」と指摘。被告について「記憶が全くないなどと述べており、被害者は信じ難いその言葉に一層深く傷ついている。刑事責任は非常に重い」と述べた。
