日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(93)は21日、東京都内で開かれた集会で、高市早苗首相の非核三原則見直し検討について「非常にゆゆしきことだ。悪魔の道具を使って国を守ろうと考えているのか」と非難した。
田中さんは、核兵器を「兵器とは言えない、単なる悪魔の道具だ」と強調し、日本政府は核保有国の抑止力に頼るのではなく「先頭に立ち核廃絶のための運動を国際的にやっていくべきだ」と訴えた。
集会では、核兵器を包括的に禁止する「核兵器禁止条約」への参加を政府に求める署名を外務省の担当者に提出。同条約は2021年に発効したが、核保有国や日本は参加していない。
署名活動は被団協や原水爆禁止日本協議会(原水協)、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などが取り組み、21日までに344万9012筆が集まった。
