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胎児への傷害罪、検察が立件断念 愛知の妊婦交通事故死

2025/11/28 11:31

 愛知県一宮市で5月、妊娠中の女性(31)が車にはねられ死亡した事故で、検察は自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪で起訴した児野尚子被告(50)について、事故後に生まれた女児に重い障害を負わせたとする同法の過失傷害罪での立件を断念した。28日、関係者への取材で分かった。一方、起訴状に女児の被害を記載するため、裁判所に訴因変更を請求する。

 亡くなったのは研谷沙也香さん。事故後に帝王切開で生まれた日七未ちゃんは、酸素が届かない状態が続いて低酸素性虚血性脳症になり、人工呼吸器が外せない。

 刑法上、胎児は「人」とみなされず、日七未ちゃんに対する傷害罪の立件のハードルは高かった。

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